亡き父への手紙

親がいつかいなくなる。とは、わかっていた。でも、その事をずっと考えないようにしていた。
親がいなくなったら、自分は本当に一人っきりになってしまう。それが怖くて考えないようにしていた。
父は・同じ家に居た時も、遠い人だった。話たことがほとんどなかった。私には怖い存在だった。
どう甘えていいかわからないまま、素直になれずすねて、甘えて、何十年も時は過ぎ、突然別れがきた。父の事を知らないまま別れがきた。
涙もでない。悲しみも、怒りも、切なさも感じないまま時が過ぎ。
墓参りに行き手紙を読んではじめて、素直に甘えられず、父との絆を結べないまま、
尻切れトンボのような自分だったことに気づきました。


父の墓参りに行った。

お墓掃除して
お線香に火をつけ

ふとお線香台の汚れが気になった

父あての手紙が
お墓のお線香台の下にあった

人目につかないように
そっと置いてあった

持ち上げて
広げると
やっと書いたような

力のない字

父が亡くなって
もう3年


涙が止まらない。


お父さん

あなたは亡くなってもなお
この方にとって
燈台のような存在だったんだね

 

最後に
力尽きる前に
お父さんに有り難う言いに
来てくれたんだね

 

私は、この方のように
お父さんの温かさに
気づかなかった

 

私は、この方のように
お父さんの存在を
心に結ばなかった

 

私は・・

この方のように

お父さんに

有難うを言えなかった

 

最後まで
すねて
ひねくれて

ばかな娘だったね

 

でも、

本当は

私も

お父さんが大好きだったよ