母・怒りと罪悪感が消えなかった

半世紀、

50年以上、
自分のお腹の中、
地底深くマグマのような、
怒りがあった。



相手に、
その怒りをぶつけてしまいそうで、
壊してしまいそうで、
自分が怖かった。

だから、
その人から遠く離れていた。

でも、
どんなに離れていても、
怒りは消えなかった。

そんな自分を
ダメな娘だと思った。

どちらかが死ぬまで、
消えないと思っていた。

母から離れて何十年、
もう残された時間がないと
わかった時、

「私が引き取る」
言ってしまった。

他に方法がなかった。

最後の最後、

残された時を
与えられたと思った。

積もり積もった
怒り、罪悪感を
消したかった。

限られた時間、
なんとか繋ぎたくて、
繋がりたくて、
母の固い鎧を壊して、

その奥の柔らかな心に
一目出会いたかった。

一日一日が重かった。

時が刻々と過ぎていく、
残された時が迫っているのを感じていた。

寝返りも打てない母、
疲れと、焦りと、
苛立ちが限界を超えた時、

つい、怒ってしまった。

すると、
「あんただけは失敗した」
母のか細い声。

まただ・
私の何かが切れた。

「じゃ、産まなきゃ良かったじゃないか!」

言ってしまった。

「あんたは失敗した」

また・言われた。

そうか・と思った。

もう無理だ・と思った。

変わらない。

心が静まっていった。

それが、最後。

好きで、大好きで、
私を見て欲しくて、
私の話聞いて欲しくて、
私で良いって言って欲しくて、
側に寄りたくて、
笑って欲しくて、
ただ、一緒にいたかった。

近寄れない、
遠い人だった。

その固い鎧を壊したくて、
ず~っと、ず~っと、
ぶち当たってた、私。

そして、

私も、母と同じ、
固い、固い鎧を着ていたことに
気づいた。

街で、
母に似た人を見ると、
ドキッとした。

「自分が、母の心を殺してしまった・・」
消えない。

苦しくて、苦しくて、

セッションを受けた。
罪悪感

ただそれだけが、
あなたとの唯一の繋がりだった
と知った。

亡くなってもまだ、
繋がっていたかった私。

お母さん、
あなたが居たから、
私は生まれ、
あなたが居たから、
私は愛を求め、
あなたが居たから、
私は生きていた。

あなたが大好きだった。

だから、怒って、

だから、悲しくて、

いつかこっちを見てくれると
思いたかった。

変えたかった、

変わらない、
叶わないって認めたくなかった。

苦しかったよ。
あなたに生んでもらった大切な命、
寂しいけれど、
もう、私は自分の人生を自分で生きていきます。



あなたは誰かに怒ってませんか?

もしかしたら、
その怒りの下に深い悲しみが眠っているのかもしれませんね。
「自分をあきらめないで」

 

 

 

 

 

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