弟・ごめんね

私は兄1人、弟2人。
親戚も男だらけ。


その中で、
一番男っぽいと言われる。


でも、超怖がり、
幼稚園に行けなかった。
小学校もなかなか行けなかった。


家にひきこもっていた私には、
弟が幼稚園から持ち帰ってくる
綺麗なカードや絵が、唯一の楽しみだった。


その小さな弟に手をひかれ、
小学校までつれていってもらったこともあった。


そんなだったからか、
一度も「お姉ちゃん」と
呼ばれたことはなかった。


               


中学生になって、
思春期
まったく男性がダメになった。


側にいるだけでも嫌。
父や兄を避け、
弟を睨み付ける。


時々泊まりにきてた従弟にも
口も聞かない。


最大の被害者は
すぐ下の
あの優しい弟、


その弟の、
なにもかもが気に入らない、
自分でも何故だかわからなかった。


そんな私の嫌がらせに、
弟は何も言わなかった。
黙って耐えてた。


私が高校に行くようになると
バラバラ
顔を合わせることもなくなった。


そして、
成人前、
弟は、家を出ていった。


それから、ほとんど会わずにいた。
それぞれの人生を歩いていってた。
どこで何をしてるのか、あまり知らなかった。


私は弟をいじめぬいた。

見たくない真っ黒な自分。
ずっと重かった。


50を過ぎ、父が亡くなり、
久しぶりに弟と会う。
顔を合わせるのが、気まずかった。


改まった席、
弟達が「姉が・・」
と言ってるのが聞こえた。


もしかして・・私の事?
生まれて初めて聞いた。
私って「姉」か?と思った。


電車で移動、
ガラガラに空いた座席、なのに、
弟は、私の隣にピタッとくっつくように座った。


な~んのこだわりもなく
人懐っこく話しかけてくる、
後ろめたさを感じる自分がいた。


会席後、近い身内だけで飲んだ。
飲んだ勢い、勇気を出して、
弟に「あの頃いじめてごめんね」と言った。


弟は酔って、
わかってるのか、わかってないのか
へらへら笑った。


私の重荷が
溶けていった。


今は、また、
1年に1度も会うこともなくなった。
遠く離れて其々暮らす。


でも、
私には、そんな弟が居る。
それだけで良い。

随分長くかかったけど、
40年ぶりの


「ごめんね」

 

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